はじめに
本記事にアクセスいただき、ありがとうございます!
GoogleアナリティクスがこれまでのUA(ユニバーサル アナリティクス)から、
GA4(Googleアナリティクス 4プロパティ)に移行することでもっぱら話題ですね。
A-ROOMでも過去にご紹介をさせていただきました。
これまでUAではコンテンツ軸(ページ毎)での評価を分析することができましたが、
新たなGA4ではユーザーの行動(クリックなどのアクション)が計測の軸となるため
分析画面も大きく変わりました。
ギリギリまでUAを使う傾向
そのため現在は、UAとGA4の両方を設定して、今はまだコンテンツ分析のためにUAを使い続けているという方も多いのではないでしょうか?
そこでUAを使っていると必ず出会う、分析する側にはやっかいに感じてしまう
「not provided」について今回は迫りたいと思います!
今回はまだまだUAを活用したい方へ
以下のようなお悩みや疑問を持ったことはありませんか?
- 「not providedってなんのこと?」
- ほとんどの数字が「not provided」に入って分析にならない
- 「not providedの中身を確認することはできる?」
この記事では、Googleアナリティクスに表示される「not provided」について、
正体や悪影響、中身を確認する方法についてご紹介していきます。
アナリティクスの「not provided」とは?
Googleアナリティクスには「not provided(情報提供できない)」と表示される項目があります。これはユーザーを守るために設定されているものとなります。
どんな時に出る?
Googleアナリティクスに表示される「not provided」は、
GoogleやYahooなどの検索エンジンからWebサイトを訪問したユーザーが利用した
検索キーワードがGoogleアナリティクスをはじめとするアクセス解析ツールに
提供されなかったときに表示されるものです。
表示される割合は?
この「not provided」と表示されるユーザーは年々増加しており、
2022年現在でもすでに9割を超えるほとんどのユーザーが「not provided」と表示されています。
「not provided」と表示されることでの悪影響
サイトを解析したいときに「not provided」と表示されてしまうことで生じる悪影響は下記のようなものが挙げられます。
- 自分のWebサイトがどのようなキーワードで検索されているか分からない
- 自分のサイトのどのような部分が人気なのかが分からない
- 有効なキーワードの特定が難しい
このように、Webサイトを分析して改善していく、有効な対策をしていくことが非常に大変になってしまうのです。
「not provided」と表示される理由
ほとんどのWebサイトでSSL化を行っているからです。
SSL化とは?
検索ユーザーを守るために作られた仕組みで、インターネットの通信に生じる個人情報やクレジット情報などを暗号化してくれます。
サイト訪問者の検索キーワードも暗号化されてGoogleアナリティクスでは「not provided」と表示されているということです。
SSL化されてるサイトのアドレスは「https://」から始まるもので、SSL化されていないサイトのアドレスは「http://」から始まります。
SSL化は必須要件となっている
つまり、SSL化をしなければ「not provided」とは表示されないのですが、これには大きな問題があるのです。
その問題とは、SSL化されていないWebサイトはGoogleから『安全ではないサイト』と判断されてSEOなどさまざまな場面で不利にはたらくため、Webサイトの運営が困難な状況になってしまいます。
つまり、現在のWebサイトではSSL化は必須ということなのです。
では「not provided」を確認することはできるのか?
ここで気になることは、「not provided」の中身を何かしらの方法で知ることができるのか?ということですが、完全に確認することはできません。
ただ、ある程度どのようなキーワードで検索されているのか、どのようなコンテンツが人気なのかを知ることができます。
「not provided」を確認する方法
「not provided」の中身を確認するオススメの方法は下記の2つを利用することです。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
それぞれで確認する方法を詳しくご紹介していきます。
1.Googleアナリティクスから確認する方法
Googleアナリティクスでは、検索エンジンを利用して何かしらのキーワードで検索して訪れた訪問者が、最初に見たWebページを確認することができます。
- 集客→キャンペーン→オーガニック検索の順に選択
- セカンダリディメンションを選択
- 行動→ランディングページの順に選択
これが分かることで、記事タイトルや内容でおおよその検索キーワード(ユーザーがどんなニーズで訪問したか)を推測することができるのです。
2.Googleサーチコンソールから確認する方法
Googleサーチコンソールでは、特定のページについてどのようなキーワードで検索されているかを確認することができます。
- 検索パフォーマンス→検索結果の順に選択
- ページ→確認したいページの順に選択
- クエリを選択
この手順で行うとクエリの一覧が表示されますが、このクエリこそ検索されているキーワード「not provided」の中身なのです。
ここに表示されているクエリは、自分のサイトに流入してきたユーザーの検索キーワードはではなく、そのキーワードで検索されたときに検索エンジンに表示されている数なので、「クエリ=閲覧数」ではありません。
サイトの閲覧数(流入数)に関しては、同じ表にある「クリック数」を参考にすることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事ではアナリティクスの「not provided」の正体と確認する方法をご紹介していきました。
できる限りサイトを分析してユーザーの求めているキーワードやコンテンツを提供することが求められる昨今、「not provided」を分析できるノウハウがあれば競合とも差がつけられます。
もし、サイトの運用や分析で分からないことやお困りごとがあれば、ぜひウェブサイトの運用を行っているプロに聞いてみてくださいね。
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