AROOM

2024.07.05

WEB制作会社がつくった採用管理システム「ANP JINJI」開発ストーリー

この度はエーウイングのA-ROOMに目を通していただき、ありがとうございます。代表の門脇と申します。

エーウイングは2008年に東京都立川市で設立し、現在17期目を迎えるWeb制作会社です。エーウイングでの取引商談はおかげさまで3000件を超え、その多くが多摩地域の企業、病院、大学、行政となっています。

エーウイングではウェブ制作だけでなく採用管理システム「ANP JINJI」のサービス提供を行っています。採用サイトと採用管理システムは親和性の良さから採用サイトを構築したお客様が合わせて「ANP JINJI」を導入いただくケースが増えています。今回は「ANP JINJI」のご紹介と開発ストーリーをお伝えいたします。

本記事が、多くの方のお役に立てれば幸いです。

株式会社エーウイング 代表取締役社長 門脇 恵二

採用管理システム「ANP JINJI」とは

ANP JINJIはエーウイングが開発した採用管理システムです。採用サイトからエントリーがあると自動的に連携し、その他外部の応募情報も簡単に追加可能です。応募者情報のステータス管理も簡単に行え、同じダッシュボードから採用サイトの募集要項管理まで行えます。また、データ分析では、採用サイトのアクセス数、エントリ数、採用数まで一元的に閲覧が可能です。ANP JINJIは今までありそうでなかったウェブ制作会社視点で開発された採用管理システムです。

ANP JINJIの開発は社内の「めんどくさい」からはじまった

「ANP JINJI」開発前のエーウイングの採用管理の状況を説明します。採用サイトからのエントリー、他の採用メディアからのエントリー、ハローワークからのエントリーとエントリー経路が煩雑で、さらにデジタルデータとアナログデータが混在するカオスな状況でした。エーウイングの場合、書類選考の段階で面接するか否かを意思決定し、面接の場合はその設定と、面接後の意思決定とフローがありました。エントリー経路ごとに報告導線も異なるため、対応がとてもめんどくさい。その気持ちの緩みからか、段々と求職者から採用合否の催促のご連絡をいただく始末。

こんな状況を抱えつつ、エーウイングよりも遥かに多くの情報を取り扱っている大きな会社は一体どうやって対応しているのだろうとお客様との商談の合間にヒアリングしてみると、エーウイングと同じように悩みを抱えている人事担当者が多くいることに気づきました。

エーウイングの悩みもお客様の悩みも同じであれば、その悩みを解決するために採用管理システムを開発しようと決めました。
開発にあたり大切にしたのは、市場の状況をよく見てよく聞くことでした。まず最初に行ったのはお客様の中で採用担当を行う方へのインタビューでした。インタビューでは以下のような情報を得ることができました。

  • 基本的に忙しい
  • マルチタスクで考えることが多い
  • 仕事をシステム化できるところはしたい
  • 効率化し、本来の業務に集中したい
  • 既存の採用管理のシステムを使っているが、効率化できていない
  • 既存の採用管理システムはスマートフォンだと見づらい、操作しにくい
  • 使い勝手の悪い管理システムでも、ないと採用業務が滞る
  • 日々懸命に業務に取り組むが、漏れが出ると申し訳ない気持ちになる
  • 移動中や外出先も仕事する

ユーザーの声を対面で受け取ることで情報を理解するだけでなく感情を捉えることができます。エーウイングではオンライン会議も活用していますが、現地に行って感じるものをとても大切にしています。
インタビューで感情を捉えたのちに行ったのが市場調査です。すでにエーウイングでも活用していた採用メディアの一部には採用管理が含まれているものも多く、管理画面などの使い勝手を調査しました。
市場にある採用管理システムはあくまでも求人メディアの補助的サービスとして実装されていて使い勝手の悪いUI設計が多く、スマホ化がされていない管理システムが多くありました。採用管理はそもそもデータベース管理であり、エクセルのような表組で管理されることが多いため、スマホだと面積が狭まく、PCでの管理に特化させている状況だったのだと思います。そして市場にある採用管理システムのすべての機能を洗い出していきました。
ここで表示しているのは一部の機能ですが、実際は100項目以上の機能が洗い出されました。このようにエーウイングではプロセスを丁寧に確認しながら整理していくことが大切だと考えています。見た瞬間に否定するのではなく、一度すべての項目を洗い出し必要な項目を組み合わせていくことこそ、本質的な効率だと信じています。こうやって整理し、たどり着いたのがANP JINJIとしての最適な機能リストとなります。
いよいよプロトタイピングツールによる試作がはじまります。ページ構成として必要になった項目は述べ59ページに及びます。スマートフォン、タブレット、PCでの最適な心地よさを追求するために、すべてのデバイスのワイヤーを用意しました。
このプロトタイピングツールでの試作で何度も検証を重ねます。システム開発の難易度の低いウェブ制作の場合は逆に開発をどんどん進めるアジャイル開発を採用していますが、システム開発の難易度の高いシステム開発の場合は、この段階での検証がとても重要になってきます。今回の開発では社内の検証はもちろんのこと、お客様にも協力していただき、課題を洗い出してもらいました。

このような検証を経て、実装を行いました。ここからは、より具体的なANP JINJIの機能をご紹介いたします。

ANP JINJIの主な機能をご紹介

ダッシュボード

ダッシュボードでは応募者情報、求人管理、データ分析のそれぞれのポイントとなる件数が表示されています。特に応募者に関して未対応の表示を設けことで業務の抜け漏れに対するアラートが表示されるので、対応忘れを防止します。また、求人自体の総数、エントリー数も一目で把握することができ、採用担当者が次のアクションを促すシステムになっています。

応募者情報の管理

ANP JINJIの採用管理システムでは、採用サイトのエントリーデータがダイレクトに採用管理システムに登録されます。また、他のプラットフォームや書類選考のデータも追加登録が可能です。登録された応募者のデータを「コンタクト」「面接」「採用」「不採用」などフェーズごとに管理でき、業務の抜け漏れを防ぎ、採用担当者の負担を軽減します。

  • 応募情報の自動取り込み
  • 応募者対応状況管理
  • 選考段階のカスタマイズ
  • 応募者情報のCSV出力

求人情報の管理

ANP JINJIは採用サイトと連携していますので、募集の有無、要項の修正は、ANP JINJI側でリアルタイムに修正が可能です。必要に応じて募集の開始を行うだけで、indeedをはじめとした複数のWeb採用メディアで募集が自動連携されます。

  • 求人情報の確認
  • 勤務先別での管理
  • 求人情報の編集
  • WEBへの掲載と取り下げ

 

採用データ解析

ウェブサイトへのPV、募集要項ページへのPV、エントリー数、採用数をKPIとして設定し、費用対効果を測定します。これらのデータをもとに、SNS広告や採用サイト運用を見直すサイクルを作ることが、採用サイトと採用管理システムを連携する最大のメリットです。エーウイングでは制作だけでなく運用にも力を入れており、本質的な改善が提案するためにもデータ解析はとても大切だと考えています。

  • アクセス分析
  • エントリー数の確認
  • 採用人数の確認
  • 応募者エントリー経路

採用サイトを検討の際は、管理システムと合わせてご検討ください

エーウイングでは採用サイトと合わせて採用管理システムをご案内しています。採用サイトと採用管理システムの親和性は高く、エーウイングのお客様に多く導入いただいております。多摩地域の採用戦略にお困りの方は是非ともエーウイングにご相談ください。

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