はじめに
新型コロナウイルスの新規感染者数がどんどん減ってきましたね。
ようやく何かを取り戻せるような、そんな気持ちになってきました。
何か新しいことを始めたり、これまでのことを少し変えたくなったりしませんか?
WEBの世界で、変えたいと言えば・・・そう!サーバー!
(すみません。話題の出し方が下手くそなことを自覚しております・・・)
今回は自社のサイトデータを置いているサーバーを乗り換えたいと思っている方向けに乗り換え時の注意点と選び方のポイントをご紹介したいと思います。
乗り換える理由とは?
はじめに、サーバーを乗り換えるにあたって、何かしらの課題があったはずです。
まず、乗り換えを検討するきっかけになった課題を洗い出してみましょう。
- 価格が高くコスト削減をしたい。
- サーバーの障害が多く安定したサーバー運用をしたい。
- サーバーの自由度が低く、カスタマイズができない。
これらの課題により選ぶべきサーバーは異なります。それぞれのケース毎にどのようなポイントでサーバー選びをすれば良いのかご説明したいと思います。
ポイント1:価格が高くコスト削減をしたい場合
価格で選ぶ場合、予算により様々なレンタルサーバーが用意されています。
単純にホームページが表示出来れば良い・・・という場合は、それこそ月額500円程度のサービスで十分ですし、アクセス数は見込めるものの安い価格で高スペックなサーバーを用意したい・・・ということであれば、月額8000円ほどのマネージドサーバーを契約する方法もあります。
月額が概ね2000円以下のレンタルサーバー
はじめに月額が概ね2000円以下のレンタルサーバーについてご紹介します。
この価格帯のレンタルサーバーは、サーバーにアップしたHTMLファイルを表示するか、サーバー業者の用意したワードプレスなどのアプリケーションを使用するかなど用途が限定された知識のない人でも使いやすいカスタマイズ不要のサーバーです。
専門の知識が不要なため誰でも管理しやすいというメリットがあります。ホームページの表示で使用する場合は、この価格帯のサーバーで十分です。
- エックスサーバー
- さくらのレンタルサーバー
- カラフルボックス
- mixhost
月額2000円以上で1万円以下のレンタルサーバー
次に月額2000円以上で1万円以下のレンタルサーバーについてご説明します。
レンタルサーバーとしては、この価格帯は高額の部類に入り、ビジネスに適した設計になっているサーバーがほとんどです。
たくさんのアクセスがあってもサーバーが落ちにくいことを売りにしたサービスがあり、月間30万PV以上などが見込めるホームページであれば、この価格帯のサーバーを用意することも検討しましょう。
- さくらのレンタルサーバー
- カゴヤマネージド専用サーバー
- ConohaWINGt
ポイント2:安定したサーバー運用をしたい場合
現在のレンタルサーバーは概ね障害が発生するリスクは低く、長時間ホームページが表示出来なかったなどの障害は希です。一方で、障害が発生した時の保証はなく、ビジネスユースでは心許ないのも事実です。
そこで選びたいのが、SLA(品質保証制度)が制定されているサーバーです。
SLAは障害の規模に応じて料金の返金を受けられる制度ですが、サーバー業者に一定の責任を課すことができるので、一般的なレンタルサーバーよりも安定性が高いと言われています。
- NIFCLOUD
- SEEDS Hosting Service
- GMOクラウド
ポイント3:カスタマイズの自由度が欲しい場合
一般的なレンタルサーバーの場合
一般的なレンタルサーバーの場合、root権限(サーバーのすべてを操作できる権限)が付与されていることは希で、指定されたサーバー領域にファイルをアップロードしたり、ワードプレスやMovaltypeなど、レンタルサーバー業者が指定したアプリケーションのインストールは出来るものの、独自に用意したアプリケーションの導入や、サーバーサイドでアプリケーションの設定を変更することは不可能です。
カスタマイズ性で検討したいのがVPS
このような場合に検討したいのが、VPS(virtual private server)やIaaS(Infrastructure as a Service)です。
これらは仮想技術を用いて専用サーバーと同等のカスタマイズ性を確保した自由度の高いインフラサービスで、障害にも強く、価格も安いというメリットがあります。
さらに、root権限が付与されるので、あたかも専用サーバーを導入したかのごとく自由度の高いサーバー運用が可能です。
レンタルサーバーとの違い
また、レンタルサーバーとは異なり、サーバーが完全に仮想化されているため、他のユーザの影響を受けにくく、例えば深夜のアクセス集中時にも動作が重くなりにくいというメリットがあります。
まさに、専用サーバーを手に入れたかのような快適で安定感のある素晴らしい環境を手に入れることができます。
どちらも大きな違いはありませんが、VPSは仮想化されたサーバーだけが提供されることが多く、サーバースペックの変更やネットワークの増強などサーバーに関連したユーティリティの提供がないサービスがほとんどです。
一方で、IaaSは、オートスケールやロードバランサなどサーバーやネットワークの冗長化を図るためのサービスが豊富に用意されており、より専用サーバー同等の環境を手に入れたい方にはオススメです。
- さくらのクラウド
- さくらのVPS
- IDCF
- AWS
- Microsoft Azure
注意したい落とし穴
サーバー管理会社のルールをチェック
乗り換える際に「ドメインをそのまま使えるか」の確認が必要です。ドメインはサイトのURLにあたる部分でSEOの評価が蓄積しているものです。
そのドメインが引っ越し先のサーバーでも使えるのか、まず第一に契約時の条件をチェックする必要があります。
ドメインが使えない場合は新たなドメインを取得して新サーバーにホームページを構築しなければいけなくなります。
旧サーバーでリダイレクト処理ができるか
引越しする際に新たなURLでホームページを構築した場合、SEOの評価がリセットされてしまいます。しかし、SEOの評価を落とさずに新規ドメインのURL引き継ぐことができるリダイレクト処理があります。
※旧サイトのURLにアクセスされた場合、自動的に新サイトへ転送をしてくれる処理をリダイレクトと言います。
この処理をするためには旧サーバー上で設定をする必要があります。
サーバーの管理情報をもらえるか、または旧サーバー管理者がリダイレクトの処理をしてくれるかでSEOの評価をそのまま新サイトへ移行できるか分かれ道となります。
ネームサーバーの切り替えには時間がかかる
サーバーを変えるとインターネットのIPアドレスが変更となります。
そのIPアドレスとドメイン名を紐付けて管理しているDNS(ネームサーバー)というものがあります。
こちらの情報の書き換えは早くて1時間ほど、遅いもので1週間はかかると言われています。
そのため、新しいIPアドレスとドメインの紐付けが完了するまで旧サーバーも存続させておかないとサイトが存在しない(表示されない)というケースも発生します。
メールサーバーの設定
IPアドレスはメールの設定で必要な情報ですね。
サーバーを乗り換えることによってIPアドレスも変わるので、新しいIPアドレスの設定をしないとメールが届かないという事態も発生します。新サーバーから受信できるように設定しておくことが必要です。
またネームサーバーの移行が遅いもので1週間ほどかかるため、
新サーバーへの移行が完了するまでメーラーも旧サーバーからの受信を可能にしておくと安心です。
おわりに
ホームページは一般的なレンタルサーバーでOK!
いかがでしたでしょうか。
今回はサーバー乗り換えについてご紹介をさせていただきました。
いろいろなサーバーをご紹介しましたが、通常のホームページ運用でしたらカスタマイズ性は必要ありません。リーズナブルな一般的なレンタルサーバーでOKです。
サーバー選びや乗り換えと聞くと難しいイメージもありますが、エーウイングではお客様に最適なサーバーをご提案します。もし乗り換えやお悩みがあればお気軽のご相談いただければと思います!
関連記事
そもそもサーバーってなに?という方へ
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました!
今後も多摩地域・立川にあるホームページ制作会社として地域の皆様、 ホームページに関わる皆様に向けてお役に立てる有益な情報発信ができるよう努めて参ります。