はじめに
本記事にアクセスいただき、ありがとうございます。
WordPressを使ったことがある方は、PHPのバージョンアップという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
今やPHPはWeb開発を行うのに欠かせない言語のひとつとなりました。学びたいプログラミング言語ランキングでも常にTOP10に入っている言語です。
今回はそのPHPとは?
さらにバージョンアップについて迫ります!
PHP利用者にとっては最新版をバージョンアップすべきか、それとも少し様子を見てからの方が良いのかなど何かが起きそうで簡単に踏み切れない部分ではないでしょうか。
今回はそんな悩ましいPHPについて、そもそも何者なのか、そしてバージョンアップするメリットとデメリットをご紹介させていただければと思っております。
PHPとは何か?
画像source:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』PHP (プログラミング言語)より
正式名称
ちなみに英語の頭文字をとってPHPではないのだと、さらに調べてみるとラスマス・ラードフさんというプログラマが個人的に開発した「”Personal Home Page Tools“」が最初のバージョンでPHPと呼ばれているそうです!
特徴
他のプログラミング言語よりも文法や仕様が簡単で、データベースとの親和性も高く扱いやすい言語です。
HTMLの中に埋め込むことで動的なコンテンツの作成が可能となり、最近ではWeb開発などで非常によく使われています。
JavaScriptとの違いは?
同じくWeb開発でよく使われるJavaScriptとの違いは、コードの実行場所です。
JavaScriptはWebサイトを閲覧しているブラウザ側でコードが実行されるため、コードの内容をクライアントが知ることが可能です。
一方、PHPはコードの実行をサーバー側で行うため、そのコードの内容を知ることはできません。
PHPでできること
ほう・・・サーバ側でなんか処理をしてくれるプログラミング言語なんだね。と分かっても、やはりなんだかイメージが掴みづらいですよね。実際にどんなものが作れるのかご紹介します!
データベースを使ったプロダクトが得意
- 更新機能(CMS)付きのWebサイト
- お問い合わせフォーム
- ブログ・掲示板・SNSなど
データベースを使用する(ユーザー側で情報を入力して使う)サイトやシステム作りと相性が良いのが分かりますね!
PHPが使われているサービス例
- Wikipedia
- WordPressで作られたサイト
- Facebook(PHPがベースとなった言語を使用)
- Slack(PHPだけではなくJavaScriptやJavaなども使用)
WordPressは日本国内CMSシェア割合はが83.7%(2021年9月時点)という圧倒的な結果があり、それだけでもPHPで作られたWebサイトが多いということが分かりますね。
(参考)WordPressについてはこちら
PHPのバージョンアップとは何か
1995年に登場したPHPは、その利便性と容易性により世界中で利用される言語になりました。現在のPHPの最新バージョンは8.0.10(リリース日:2021/08/26)です。
※2021/10/21時点
PHPのサポート期間は3年
PHPの各バージョンのサポートは3年間です。
リリース後2年間はセキュリティ問題やバグ修正などのフルサポートが行われ、これを「アクティブサポート」と呼びます。
アクティブサポート期間の終了後は1年間、重要なセキュリティ上の問題が発生した場合に解消するための「セキュリティサポート」と呼ばれる期間があります。
つまり、リリース後3年を過ぎたバージョンについては、使用は可能ですがサポートを受けることはできなくなります。
PHPをバージョンアップすべきかどうか
いざPHPをバージョンアップしようとすると、互換性や機能の改廃など、事前に確認すべきことがたくさんあります。
主なメリットとデメリットについて、しっかりと理解しておくことが大切です。
メリット
1.Webサイトの安全性が向上する
セキュリティ上の問題や不具合へのサポートがあるため、サイト攻撃の可能性が低くなります。
2.Webサイトの動作が速くなる
最新のPHPを使用することによって構築したサイトの表示速度が上がります。
速度が速いと検索エンジンにも高く評価され、検索結果の表示順位が上がる点も大きなメリットです。
3.最新の環境での開発が可能になる
新しい機能やプラグインが利用可能になることで、今まで実現が難しかったことが簡単にできるようになり、開発内容の広がりが期待できます。
デメリット
最新版には多くのメリットがありますが、一方で、バージョンアップによるデメリットも存在します。
1.サイトが正しく表示されなくなる
過去に構築したサイトについて、最新のプラグインやテーマが非対応の場合があります。
その場合、Webサイトの一部が正しく表示されなかったり、最悪の場合はサイト全体が動かなくなったりする可能性があります。
2.廃止された関数の改修が発生する
バージョンアップに伴い、今まで使えていた関数が廃止され、別の関数への置き換えを求められる場合があります。
サイトを今まで通りに表示させるためには、過去に構築したプログラムの関数を一つ一つ置き換得る作業を行わねばならず、多くの労力を使うこととなります。
PHPのバージョンアップ手順
しかし、セキュリティや使い勝手を考えるとPHPのバージョンアップは避けて通ることはできません。ここではバージョンアップの大まかな手順をご紹介します。
1.現在の環境のバックアップを取る
デメリットでご説明したようにサイトの動作不良の懸念があるため、万が一の時に戻せるように現行の環境のバックアップを取っておきましょう。
2.テスト環境を使って動作確認を行う
現行環境をコピーし、テスト環境を作成しましょう。
テスト環境のPHPをバージョンアップし、構築しているサイトの動作確認を行います。
正しく動作しない場合は、バージョンアップを行うかどうかを再検討しましょう。
3.契約サーバーの管理画面でバージョンアップを行う
問題がないことを確認できたら、PHPのバージョンアップを行いましょう。
更新手順は難しくありません。ボタン一つ・選択項目を変更するだけでできることがほとんどです。
利用しているサーバーやサービスが提供している手順を確認し、マニュアルに沿って行いましょう。
4.利用しているプラグイン・ツールの更新を行う
バージョンアップが完了すれば、最後に使用しているプラグイン・ツールの更新を行いましょう。これでサイトも使用ツールも最新版にでき、セキュリティの心配が軽減されます。
全ての更新が終わったら、サイト表示・動作や使用機能に問題がないかを念のため最終チェックしましょう。
おわりに
バージョンアップはプロにお任せを
いかがでしたでしょうか。
今回はサーバー乗り換えについてご紹介をさせていただきました。
今は問題なく動作しているサイトでも、PHPの更新を行わず古いままで使用していると、ある日突然動かなくなるかもしれません。
また、ハッカーの攻撃にあって大切なデータの消失や漏洩も避けたいものです。バージョンアップのリスクも理解し、準備を整えてバージョンアップを行う必要がありますね。
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