AROOM

2021.10.29

【D2Cサイトとは?】B2Cとは違うD2Cサイトを作る極意をご紹介します。

はじめに

こんにちは。A-ROOM編集部です。
本記事にアクセスいただき、ありがとうございます。

今回はD2Cサイトについて迫ります

昨今はビジネスの形の多様化・コロナ禍の影響などにより、インターネット上での経済活動も活発に行われるようになりました。
その中でビジネスチャンスは「D2Cサイト」にあるというような言葉を耳にする機会も増えてきました。

そもそもD2Cとは?

Direct to Consumerの略で、端的にいえば企業が直接顧客に対して商品を届けるビジネスモデルのことを指します。

近しい言葉にB2C(Business to Customer)がありますね。
今回はD2CとB2Cの違いや、上手にD2Cサイトを構築、運営する方法をご紹介したいと思います。

D2CとB2Cの根本的な違い

それでは、B2CとD2Cの違いからご説明します。

はじめにB2Cとは

直接顧客に対して商品やサービスを提供するビジネス全般をB2Cと呼びます。

この言葉は主にB2BやC2Cなど、ビジネスの主体が誰であり、誰に対してビジネスを行うか?という関係性を示す言葉です。

対してD2Cとは

企業が商品やサービスを提供する時に問屋やAmazon、楽天などのモールを経由せずに直接つながることを指します。

つまり、企業と顧客の関係性を示すだけでなく、商品やサービスがどのように提供されるか流通経路まで示す言葉です。

単語としては非常に似たような言葉ですが、言葉の背景はまったく異なるものということが分かりますね!

D2Cサイトの本質を考える

さらにD2Cの本質に迫ってご説明したいと思います!

先ほどご説明した通り、D2Cは企業と顧客の間に問屋やモールなど中間業者を介さずに直接つながるビジネスだとお伝えしました。

「直接つながる」がD2Cの真髄

直接つながることで、ビジネスに以下のメリットが生まれます。

  • 商品やサービスを安価に提供することができる。
  • 商品やサービスの魅力を顧客に伝えやすくなる。
  • 顧客の生の声を吸い上げてマーケティングや商品開発に活かしやすくなる。

以上の通り、顧客と直接つながることで、これまで企業と顧客の間に存在しなかった接点が生まれることになり、双方の距離が近づくことになります。
これが本質的なD2Cビジネスです。

D2Cの実例とは?

近年日本でもD2Cについて語られることが増えてきました。
しかし、まだまだD2Cらしい商品やサービスが定着したとはいえません。
D2Cが先行しているのは海外、特にアメリカです。

アメリカの成功事例、D2Cブランドの特徴から学びたいと思います!

Warby Parker(ワービーパーカー)


アメリカで人気を博すメガネの通販系D2Cブランドです。
高品質で安価なメガネをネットで気軽に購入できることをコンセプトとしたサービスですが、D2Cブランドとしていくつか特徴的な手法をとっています。

ブランドストーリー

はじめに注目すべきはブランドストーリーです。

「旅行先でメガネをなくしてしまい、新しいメガネを購入しようとしたところ高くて困ってしまった創業者。顧客が同じ想いをしないような安く高品質なメガネの通販を作りたい。」

まさに共感を誘う消費者目線のストーリーです

消費者目線のニーズをキャッチ

また、希望のメガネを5つ選び、自宅で試着できるサービスも好評です。
顧客と1対1でつながることにこだわったD2Cらしい通販ビジネスです。

Peloton(ペロトン)


Pelotonは、自宅にいながら動画でエクササイズができるD2Cサービスです。

通常の動画サービスと異なるのが、バイクやランニングマシンなどフィットネスジムにある機器を購入し、機器に装着されているテレビモニターでトップクラスのインストラクターがライブ配信するプログラムを視聴しながらトレーニングできる点です。

ユーザーのやってみたいを後押しするプログラム

モニターのチャンネルは多数用意されており、好みのプログラムを探せる他、気に入ったアーティストの音楽を聴きながらフィットネスに勤しめるところが秀逸です。

ユーザーの心理的距離を克服したサービス展開

臨場感溢れるライブ配信を上手に使い、顧客との心理的距離を近くすることで、魅力的なサービスに仕上げた点でPelotonがD2Cと言われています。

D2Cサイトを作る極意とは

ここまでD2Cの特徴についてご紹介しました。
以上のことを踏まえてD2Cサイトの作り方についてもご紹介させていただきたいと思います。

そもそもD2Cと一般的なサイトとの違いはあるか

D2Cは、一般的なウェブサイトと比較した時に、コンセプトや顧客との関わり方が違うだけで、技術的、デザイン的に大きく異なるわけではありません

では、サイト作りの際に何を意識したら良いのでしょうか?

それは、以下のコンセプトを作り上げられるか?または維持できるか?という点です。

  • 1.顧客が共感できるブランドイメージが作れているか?
  • 2.ウェブサイトを中核としてSNSやオフラインイベントとも連動させて顧客との接点を作れているか?
  • 3.ユーザが愉しめる体験を用意しているか。

1.顧客が共感できるブランドイメージ

Warby Parkerは、高品質なメガネを安く手に入れたいという消費者心理に呼応するかのように、「消費者と同じ想いをもった創業者が消費者の求めるメガネブランドを作り上げた」というメッセージを発信し、消費者が親近感を持てるブランドイメージを作り上げました。同様に消費者があなたの商品やサービスに親しみがもてるメッセージを用意します。

2.ウェブサイトを中核として顧客との接点を作る

消費者が相互にブランドイメージを共有したり、ブランドに接触出来る機会を増やし、ウェブサイトで利用促進を図ることで、ブランドと共に一体感を作り上げる土壌を醸成します。

3.ユーザが愉しめる体験を用意しているか

例えば商品やサービスを購入した顧客は特別なイベントに招待される。さらなる特別な商品が手に入るパスポートが手に入る…そんな仕掛けを用意することにより、親近感をもった顧客をさらにファン化します。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
上記の要素を盛り込むことにより、D2Cサイトとしての色が出てきます。
改めてまとめると以下のようなポイント意識してウェブサイトづくりをすることが重要ということが分かります。

D2Cサイトづくりのポイント

  • 共感出来るメッセージ
  • ウェブサイトとそれ以外のコミュニケーションツールを結びつける
  • 既存顧客が愉しめるキャンペーンや優待サービスを設ける

D2Cサイトは、情報を発信するだけでなく、顧客とのコミュニケーションを大切にし、共感出来るコンセプト作りを意識すべきことが分かります。

消費者と有機的なつながりや距離感を近づけるメッセージや仕掛けにこだわる点が一般的なウェブサイトとの違いです。

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