先日の入社式が終われば始まるのが、新人研修です。
エーウイングでは我らがたちかわIT交流会主催の新人合同研修に参加させていただき、新人さん達は他の多摩地域企業さんの新人さん達と一緒に研修に参加させていただきました。
今回の研修は3日間で身だしなみや対人マナー、電話応対といった基本的なものから、利益構造、損益分岐点など経営視点を学ぶ講座まで充実したカリキュラムになっていました。
毎日ヘロヘロになって帰ってくる新人さんたち。
頑張る新人さん達ですが、先輩達も学んでいます。
エーウイングでは現在、提供するサービスの品質を向上させるため、さまざまな取り組みを開始していますが、いずれの取り組みも組織力を高めないと達成できないものになります。組織力を高めるためのベースにホスピタリティがあるのではないかと考え、社外取締役講師によるワークショップを行いました。
ホスピタリティの解釈は様々ですが、エーウイングでは「お互いの立場の違いを受け入れ、共生する」ことを志向する考え方と定義付けています。
社外取締役である二瓶さんは普段は医療現場でチームをまとめる立場にあります。
医療現場では、他職種が連携して目標を達成するために「チーム医療」が求められます。
しかし、なぜグループではなく、チームである必要があるのか。
経済行動学ではグループは単なる集団で、チームは目標を達成するための集団。ホスピタリティはチームワークの価値を高めるために重要な考えとなります。
医療現場とウェブ開発現場、全く別の業種ですが、構造はよく似ています。
医療職と事務職、クリエイティブ職と営業職。
他職種連携、チームワークが必須。
患者様のために、エンドユーザーのために、といった目標設定の作り込み。
Aさんが偉くて、Bさんは指示だけ聞いていればよいという状況を作った時点でチームではなくグループになってしまう。
だからこそ、お互いの立場の違いを受け入れ、共生することが重要。
エーウイングのウェブサイトのトップページにある3つのサークルは、デザイン、テクノロジー、ビジネスを表しています。
この3つが重なり合うことこそ、ホスピタリティをビジュアル化したものであり、エーウイングが目指すべき形。
「いっしょに育てるウェブサイト」というキャッチコピーは、エーウイングのメンバーだけでなくクライアントやエンドユーザーまで巻き込んでいく僕達を言語化したものになります。
今回の研修では一方的な講義ではなく、お互いの考えを共有する時間が多く取られました。
そして発表した内容にみんなで拍手して、理解を深めました。
今回僕は、オブザーバーとして見学させていただいたのですが、メンバーの発表にはそれぞれの立場でそれぞれの考え方があることに気づきました。
そして、共感していきました。
これこそ本当の意味の共有の時間なんだと気づきました。
エーウイングのメンバーの力を最大化するには、同じ目標を設定し、信頼できる環境を作り支え合うことだと思います。
ひとりひとりは強みがあったり弱みがあったりするわけで、その凸凹を補完しあえるためにも、エーウイングのメンバー同士が安心しあえる関係性を大切にすることが重要なんだと思います。
安心できる環境は、僕自身にもよい影響を与えてくれます。
経営者は孤独だとよく言われますが、これだけはどうにもならない事実なのだと理解しています。
なぜなら最終責任者だからです。最後の意思決定は一人でしなければならないと同時に、その決定が自分に関わる多くの人の人生を左右しかねない責任があるから孤独なんだと思います。
しかし、エーウイングに関わるメンバーがとても信頼し合える関係性をもっと強化できたとしたら、僕はもっともっと強い気持ちを持って会社を前進させることができます。孤独に変わりはありませんが、どうせ孤独なら後悔しない強い気持ちで決断していきたいです。
失敗した時、人のせいや自分のせいにしてしまう時があります。
でも最近は一通りその儀式が終わった後、人のせいにも自分のせいにもしないようにしています。
そうすることで言い訳する逃げ道がなくなって、本質的な答えの近くに辿り着けることが多くあるからです。
会社経営の究極の目的は、永続にあると思います。
では、永続はどうやったら達成できるのか。
そのひとつが、ホスピタリティなのかもしれません。
新人研修の最終日が終わりました。
研修を受けたメンバーが敢闘賞をもらって帰ってきました。
終礼でみんなに共有して、みんなで喜び、みんなで拍手しました。
小さな喜びも、みんなで分かち合い大きな喜びにしていきます。