かっこいいい会社ってなんだろう。
僕が考えるかっこいい会社は長く続いている会社だ。
エーウイングはまだ10歳の小学生だから、大人はかっこよく見える。
でも、こうやって、人間の成長と同じくらいのスピードで成長できたとしたら、
それはそれで幸せなのかなと思う。
10歳の僕の会社は少しずつ自我を持ちはじめたような気がする。
自分自身の10歳を思い浮かべる。
好きなものを追求したくなった時だったかもしれない。
異性への目覚め。
大人になったらという夢の具体的イメージを少しずつ感じ、不安に思ったりもした。
それでもまだまだお子ちゃまで、当たり前だけど親が与えてくれた基礎部分に甘えていた。
ふと思い出すと、10歳の頃、父親が単身赴任でアメリカに行ってしまった。
それ以来、父親はマグロ漁船の船員のごとく、
ごく稀にしか帰ってこない人になった。
それでも中学校1年生の頃、
夏休みに貯まったマイルで2ヶ月ほどアメリカに家族ごと連れて行ってもらった。
今でもその記憶は強烈に残っている。
英語しかない世界で、
普通にテレビを見て、
買い物をして、
言葉の通じない誰かと遊んで、
週末になると色々と連れて行ってもらって楽しかった。
何も理解せず連れて行かれたけど、まったく問題は感じなかった。
そして、地球は大きいんだということを学んだ。
目の前のことをこなすことにいっぱいいっぱいになっている今。
逆に、10歳なのに大人ぶる方が危険だとも思っている。
僕は僕のペースで、確実にかっこいい会社を作りたいと思っている。
今でもなかなか父親は僕のことを褒めない。
サラリーマンとして、ひとつの会社に入社し、転職することなく勤め上げた父親のことを尊敬している。
きっと、やめたいと思ったことだってあったかもしれない。
それでも、仕事に責任とやりがいをもって頑張ったのかなぁ。(ほんとのところはよく知らないけど。)
だからこそ、自由にやっているように見える僕が、ムカつくし、心配なのかもしれない。
結局、社会に縛られて生きていきたくないと思ってた部分もあって起業したけど、
社会の一員としてやっていくのが一番だと感じる矛盾。
この矛盾は、自分がやりたいことをやって生きていきたいと思うことが、
社会の一員としてやっていくこととイコールになったから矛盾ではなくなった。
そこに気づけたのは大きくて、
「今」の社会にあった会社をどうやって続けていくかという問題を考え続けることに繋がっている。
改めて、僕が考えるかっこいい会社は長く続いている会社だ。
いっぱい考えて、苦しんで、それでも動いてみる。
いつの日か、父親に「お前はすごいな。」って言ってもらえる日が来るのを信じて。