テレワークをどうやって成立させるのか。
先週末にテレワークチームのひとりひとりと1on1をやってわかったこと。
「とにかくコミュニケーションが取りにくくなった。」というのがテレワークチームの声でした。
今週に入り改善策として考えたのが、「繋がっていないなら、繋げばいい。」です。
本社側が映るiPadを用意し、本社側の音声を常にONにしておきます。
テレワーク側の音声はミュートすると、テレワークチームは会社の様子が映像と音声で常に伺えます。
たったこれだけのことですが、たくさんの効果がありました。
単純な事ですが、いつでも相手を伺いながら声をかける事ができるのは、いつもの感じそのものです。
エーウイングではチャットツールやスケジュール共有などかなりの部分、共有しながら仕事をしている会社ではありますが、多くのちょっとした声かけなどで即解決し、効率化していた部分があったようです。
これを再現できたのがこの「繋がっていないなら、繋げばいい。」の最大の効果といえます。
iPad側は常時音声ON&スピーカーにしているので、そこにいる仲間に話しかけるだけで、コミュニケーションが成立します。
逆に考えれば、わざわざチャットで様子を伺い、バーチャル会議室に誘導しMTGをセットすることは煩わしいですし、そのストレスから、ちょっとしたことを先延ばしにすることで生産性は間違いなく下がってしまいます。
iPadの集音能力は素晴らしく、会社の雰囲気がそのまま共有できます。
営業チームの電話の様子、本社チーム、テレワークチーム内のちょっとしたコミュニケーション。
iPadだと普段よりもコミュニケーションはデフォルメして共有され、その相乗効果でどんどんコニュニケーションが活性化されます。
また、会社の映像と音声が共有できる事で、テレワークチームとしては会社で仕事をしている意識が高まり、本社チームはいつでも一緒という一体感が生まれました。
本当に小さなことなんですが、エーウイングの雑音が「いつも通り」の演出に一役買っています。
エーウイングのラジオの音、電話の音、チャイムの音、雑談、笑い声、その全てが僕たちの「いつも通り」。
雰囲気の共有、空気感の共有は「繋がっていないなら、繋げばいい。」をやってみて気づいた副産物的なメリットとなりました。
そして、「お疲れ様でした!」をちゃんと顔を合わせてできる事。
たったそれだけのことですが、日本人にとって、顔を見てお互いを笑顔で労う事は、とても重要なことだと実感しました。
僕も、わざわざこの場所で指示を出しております。
色々お伝えしましたが、みんなといつも繋がってる事の安心感や喜びは、誰よりも僕が感じているのかもしれません。
たくさんの仲間と、地域に必要とされる組織を作ることを目指したのに、コロナにメンバーを奪われてしまった社長さんの気持ちを癒してくれています。
そして、みんなのコミュニケーションが僕のモチベーションを上げてくれるおかげで、毎日キレッキレに頭を回転させ仕事ができています。
ここまでの流れを作りつつ、メンバーには以下の方針を伝えています。
前提
・本社チームが限りなく縮小し、テレワークは長期戦前提と考えるべきである。
テレワークに移行する優先順位を3月末の段階で伝え対応していき、現在ではすでに公共交通機関を使わないメンバーのみとなっておりますが、今週も3名がテレワークに移行し、残るメンバーは全体の2割ほどです。
基本方針
・テレワークは、お互いの信頼のもとできる制度。
・疑いでルールを作らない。
・コミュニケーション重視のインフラ、ルールを用意する。
・みんなを感じることで、みんなの努力に気づき、たくさん褒めてあげたい。
大切なこと
・テレワークという名の自宅待機にならない。
・本社組とテレワーク組が、与える側・与えられる側だけの関係にならない。
・いつも通り以上の環境を作る。
取り組んでいる事
・各部の取り組み視覚化(週単位)により、リアルタイムに現状把握し共有。
→営業チームはすでにSalesforceを活用する事で、リアルタイムに現状の活動を可視化できているが、テレワークでも問題が起こらないようにプロジェクトを進行するには、それと同様の制作・運用に関する状況把握のシステムを構築する必要がある。現在backlogを活用したスケジュール管理の延長でAPIを活用したエーウイングオリジナルの可視化システムを構築する。
・教育システム
→テレワークでの課題のひとつである教育について解決策を準備しておかなければ、コロナが収束するまでの間、仲間を迎え入れる事ができない。
・組織再編成
→新しい働き方が長期化する前提で、新しい環境での組織再編成を行わなければ、組織としての成長がない。
今思い出すのは、会社を立ち上げた1期目。
指示を出す人も、指示を実行する人も自分でしたが、まさに自宅での活動をひとりで一年続けました。
その経験があるからこそ、先回りで体制を作っておきたいと必死です。
テレワークも、最初のうちは通勤ストレスがないことや、作業に集中できるなどのメリットを感じ、ポジティブな感情が湧くかもしれません。
しかし、歴史の教科書に残るような日々の中で、その気持ちがいつまでも持続できないと考えるべきです。
ひとりで自分を律しつつ、見えない相手を想像しながら目標に向かって走ることは容易ではありません。
だから「いつも通り」が必要なんです。
世界中の人たちが不安を感じています。
だけど今、必死に闘っている誰かがいる。
改めて僕たちの役割はなんだ?
「ウェブの力で多摩地域をアップデートさせる!」
今こそなんのために自分が生きているのか考えるんだ!
経済を止めるな!
諦めんな!
今の俺の不安に比べたらたいしたことないな!
お前、俺の今月の売り上げいくらか覚えてるか?
俺はもともとひとりで闘ってんだ!
起業した時の僕は、今の僕にエールを送る。
▲エーウイング第1期目の様子