先日、「社長報|2018年に起きた組織崩壊」をブログに書きましたが、思いの外反響が大きく、ウェブサイトへのアクセス数が大きく上昇しています。
しかし、取引銀行様に「この会社大丈夫か?」と思われないようにしないといけませんので、未来へのロードマップを描いた社長報をブログに残しておきます。
おかげさまで、2019年、2020年と、過去最高売り上げを更新し、現在では組織の変化により、自分たちの社会的な役割を描く余裕が生まれております。
色々と先が見えてきましたので取引銀行の皆様におかれましては、引き続き手厚いご支援のほど、よろしくお願いいたします 笑。
それでは社長報「強い気持ちを思い出す。そして、変化する未来を想像する。」です。どうぞ。
強い気持ちを思い出す。
古いハードディスクを漁っていたら、いろいろ出てきました。
確かこれは、23歳ぐらいの時の僕です。
まだ何者でもない時の僕です。
エーウイングを立ち上げる前の会社を立ち上げて少し軌道に乗っていた時だったと思います。
未来は想像できないですから、もちろんこの時、今の自分になっていることはイメージできていないです。
ただ、自分の好きなことで飯を食う。誰よりも納得した人生を歩みたいという気持ちだけは人一倍強かったと思います。僕は北多摩高校(現在の立川国際中等教育学校)に行ってましたので、つまり本当は頭いいんですよ(自慢)。だからこそ、学生時代の周りの友人は良い大学に進学し、良い会社に就職していて。僕はというと、音楽の道を選択するもこの道は正しかったのかと悶々とする日々。
この写真の2年前ぐらい。地獄のような日々を過ごしていました。やっていた音楽の先行きに限界を感じ、当時付き合っていた彼女に振られ、お金目的のバイトをやって、ふと周りを見渡した時、自分の居場所はどこにあるのかわからず、とても不安定になっていた時期がありました。自己嫌悪から自暴自棄になっていたのですが、結局僕を救ってくれたのがクリエイティブの力でした。音楽がダメなら映像だ。ウェブだ。デザインだ。
自分の表現する力だけは、ちゃんと信じてあげていた。
その時の感情は今でも鮮明に覚えています。
人は、苦しい経験をバネにできる。
もちろん、バネにするかどうか選択する自由がある。
選択したことで失うものもある。苦しいこともある。
だから選択しなくてもいい。
仲間を集めて会社を作った。
覚悟を持って自分で決めるしかない。
僕は自分を信じることを自分で決めた。
だから僕は、自分から動く人が強いと思うし、好きだ。
それでも前の会社は5年で幕を閉じた。
自分が言い出して作った会社の限界を一度経験している。
失敗したんだ。
覚悟を持って、自分を信じて進んだ道が認められないこともある。
何度もある。
だからもう一度、エーウイングを立ち上げた時、一年やってダメならサラリーマンになろうと決めていた。
いくつかの選択を繰り返し、エーウイングを設立して2年目の時の写真が見つかった。29歳。
何者でもない時から約5年が経過した時だ。
当時、僕とデザイナー、エンジニア、経理の4人しかいない。
狭いマンションオフィスだったけど、ベランダに出ると今のオフィスビルが見えた。あそこに行きたいな。その頃には10人ぐらいになってるかな?ってみんなで話してた。
そんな小さなエーウイングでも、強い気持ちを持っていたと思う。
東京都八王子市にある精神科病院、駒木野病院さんへの提案書が見つかった。絶対にいっしょにお仕事がしたいという強い気持ち。
▼初めての提案書(コラージュ段階)
▼2回目の提案書(方向性を絞ってもう一度提案段階)
▼3回目の提案書(最終的な提案段階)
僕たちは、ワクワクしながら駒木野病院の未来を作っていった。
駒木野病院とは何か、必死にビジュアル化・言語化していった。
そして、今のロゴマークと、「よりそう医療」というビジュアル化・言語化につながる。
丁寧に作られたビジュアル化・言語化は、10年経った今でも、色褪せることなく駒木野病院そのものだ。
今、ここまでの熱量を自分が持っているのか。
ここまでの熱量をみんなに持たせられているのか。
ちょっと忘れていた気持ち。
しっかりしなくては。
時は過ぎ、僕のものづくりの能力のピークの時期。31歳。
毎日遅くまで、クオリティを少しでも高めるために、作品に向き合っていた。
働き方改革には合わない働き方だったけど、人の心を揺さぶるものづくりに没頭した。
自分が作ったもので、誰かの人生に少しだけ生きるヒントを与えられたら、それが自分の役割だと確信できるようになったら、20代前半の苦しかったあの時の自分すら、認めてあげることができる。あの時の僕がいてくれたから今の自分がいるんだよって、言ってあげられる。
一番好きな映像の世界で、結果を出していた時期。
教育教材を作り、全国の多くの先生方にビデオの使い方を説明する。
伝える人に伝える仕事。
心を込めて作ったものを、自分の言葉で説明できる経験は、貴重でした。
そんな機会を京都大学の正博先生、雅子先生が与えてくださりました。毎年たくさんの先生方の前で、自分が作ったビデオのお話しさせていただく経験は、今でも宝物になっています。
いつも優しく指導してくださった、正博先生、雅子先生。
京都大学医学部の教授と准教授と20年近いお付き合いを続けさせていただいていること自体が奇跡ですし、贅沢ですし、とはいえこれも、自分で理想とする未来を選択し、自分で夢を実現したこと。
本当に僕は人に恵まれている。
人に恵まれている未来を選択し、夢を実現しているんだ。
設立10周年記念祝賀会の写真。
大好きな写真。
よろしければブログ記事をどうぞ。(https://www.a-wing.biz/blog/952/)
この祝賀会の後、組織崩壊が始まります。
まさか、この写真に写っている半分の仲間が退職するとは当時、夢にも思わなかったです。。。泣。
この時も僕は、エーウイングを100人の組織にすると意気込み、金融機関に未来を語り、多額の資金調達をし、みんなを鼓舞して、みんなを置いてきぼりにして、そして多額の赤字を計上しました。
そして今、失敗に向き合って、もう一度100人の組織に向かおうとしています。
今回は前回よりも好条件で、前回を大幅に上回る資金調達を完了しています。
30人の壁をぶち破る、50人の壁をぶち破る、そして100人の壁をぶち破る、2回目の挑戦。のはじまり。
そして、変化する未来を想像する。
100人の構成割合は?
- クリエイティブ部=40人(デザイナー20人、エンジニア20人)マネージャー4名、リーダー8名
- 営業部=50人(フィールド20人、インサイド10人、サポート20人)マネージャー5名、リーダー10名
- バックオフィス=4人
- 経営層=6人
100人の組織って、だいたいこんな感じでしょうか。
いつまでに?
どのぐらいのスピードでそこまで行くかと申しますと、2028年2月14日、7年と8ヶ月です。
20周年記念祝賀会までには目標を達成します。
そうなると、単純計算で毎年10人以上のペースで採用していかなければならない計算です。
今、「新人・後輩」と呼ばれている人が「中堅・先輩」と呼ばれるようになる未来は、すぐやってくるイメージを持って欲しいです。
今いる全てのメンバーが、エーウイングを引っ張る側の人になって欲しいと願っています。
なんのために?
ウェブの力で多摩地域をアップデートするためです。
そして、「僕たちと、世界を幸せにする。」を目指します。
「僕たちと、」が重要です。
幸せではない人は、人を幸せにできない。
幸せな人が、人を幸せにする。という考え方です。
幸せの連鎖には順番がある。
僕は、エーウイングのみんなを幸せにして、そこから幸せの連鎖を作る。
僕たちが作ったウェブで、世界を幸せにする。
「僕たちと、世界を幸せにする。」ために「ウェブの力で多摩地域をアップデートする!」。
そのために、100人の会社を目指すのです。
2回目の挑戦で注意すべきポイント。
成長企業あるある「創業メンバーが辞める」というのをご存知でしょうか。
まず「創業メンバーが辞める」を検索すると、912,000件もヒットします。
▼組織は以下のように人が増えていかない。
▼どちらかというと、増えて、辞めて、増えて、辞めて、を繰り返しながら増えていく感じです。
2018年、「変化したい」と「変化したくない」の意識のずれが組織崩壊を招いたと分析しています。
僕が「変化したい」をもっと共感を持って伝えられていれば、みんなが「変化する理由」を真剣に理解しようとしてくれたら、組織崩壊は起こらなかったと思います。
だから、発信者側と受信者側の「ちゃんと伝える」「ちゃんと理解する」がとても重要になります。
前回のホームルームで人はそんなに簡単に情報を頭の中にストックできないことがわかったと思います。
初心を大切にする人ほど、緊張があるので、受信アンテナの感度が高いです。初心を忘れてしまった人ほど、「慣れ」による緊張の減少で受信アンテナの感度が低いです。
先程の、増えて、辞めて、増えて、辞めてのグラフの辞めていくが、初心を忘れてしまった人順になりやすいのはこれが原因です。
もう、2018年のような思いはしたくありません。
お願いですから、理解できなければ、納得できなければ、是非とも最寄りの上司にクレームを入れてください。納得いくまで説明しますので。納得も理解もできず、悶々としないでください。
もう誰も辞めてほしくないです。
経営者にとって何よりも辛いのは、人が辞めていくときです。
みんなのことが大好き過ぎるので、もう誰も辞めてほしくないです。
先輩たちは言います。
割り切るしかないんだよ。と。
お前が言っていることは理想論だ。
ベテランが辞めるのは新陳代謝だと思え。
ふざけんなと思う。
誰のせいで辞めなくていい人が辞めなくちゃいけなくなったんだ。
無能な経営者のせいだろ。
お前の言っていることは理想論だと教えてくれた先輩に言いたい。
先輩の言っていることは社員を守れなかった言い訳だろ。
バカにされても僕は僕が信じる道を歩む。
エーウイングを辞めない選択をしてくれているすべてのみなさんへ。
いつもありがとう。
必ず、エーウイングにいて良かったと思える組織を作ります。
信じてくれる人を、絶対に守る。